さて、体調も大分戻ったし、いよいよホッピー様と待望の対面式をおこなうか・・・、とヒヒヒしながら冷蔵庫を開けたら、・・・ない。
スガタどころかカタチもない。
キイロイのもクロイのもない。
アカイのやシロイのは最初からない。
キモイのやエロイのも最初からない。
NAI-NAI-NAI 恋じゃない
NAI-NAI-NAI 愛じゃない
NAI-NAI-NAI でもとまらない
・・・フフフ、シブがき隊だぞナウイだろ、なんたってグループサウンズは1966年頃の話だが、この曲は1982年だから、まだかれこれ26年前の話だ・・・。
・・・で、オレの、オレのホッピーがないのじゃ~~~!!
キッチンの方の冷蔵庫にも、ない、まさか天然冷蔵庫の雪の中? そんなワケも、ない、ない。
・・・そしたら、お店の台所に、あった。
それは変わり果てた無残なスガタで、あった。
栓を抜かれすべて飲み尽くされた、カンタンに言うところの『アキビン』の状況でもって、悲しげに6本並んで、あった。
思わず「あぁ」と声にならない声を上げ、目の前が真っ暗になり立ちくらみしそうになった。
その時に写した写真が、これだ。カメラも目眩がしたみたいだ、グルグル。
んなわけねーか・・・。
思わず、ツレを問い詰めた。
「ヤイヤイ、いくら稼ぎのねー甲斐性無しの役立たずのオイラとはいえ、そんなオイラが重き病に倒れてウンウン唸ってる隙をば狙い撃ちうらら~うらら~してからに、ウワバミみたいにペロンと6本すべてゲロ呑み一滴たりとも残さず、わが神聖なるホッピー記念日をカルガルしくもズーズーしくも奪い去るとは許せねー、正直に白状白い、じゃあないしろい!」
「一昨日、バンドの練習の後に焼き肉屋へ行ってべろんべろんに酔っぱらって、『花の首飾り』を大声で歌いながらKさんとNさんを連れてきて、お~い酒だ酒だ呑み直しだ呑み直しだとほざきながらすぐにホッピーを取り出し、自慢丸出し講釈ダラダラ垂れ流しながら味わいもせず全部一気に呑んじゃったでしょ、お忘れ?」
・・・と身に覚えのない反撃を仕掛けてきた。
「な、なにこのや・・・」
・・・身に覚えのないのは、ホンの数秒だった。
すぐに、身に覚えた。覚えやすいが忘れやすいだけなのだ。
・・・しまった、微妙な味覚とかデリカシーのかけらもないあんな二人に、わが神聖なるホッピー様を、いかに自慢とはいえ初飲みの儀式も経ずにゲロ飲みされてしまったのか・・・、不覚。
で、ナニ? 初体験のホッピーの感想?
それがまるでナニも覚えてないのよ、オイラ自身が微妙な味覚とかデリカシーとかとはまるで無縁の、いっぱい呑んで大騒ぎすればウレシイだけのアル中オジサンだからして・・・。
だから、感想は次回に。
・・・でも、結局はおんなじ結果になってしまいそうだなぁ・・・。
マスクの件ですが、残念ながら社員・従業員用でお店では販売していません。
申し訳ありません・・・。yasube